毒吐きの独白

日々感じたものを吐き出す

透明の見方

どうも、ぶたどんです。

 

透明性の錯覚って知ってますか?

自分は相手にきちんと伝えたつもりでも相手にはほとんど伝わっていなかったりする現象のことを言います。

これが生じる理由として、自分の物差しで相手の心を測ってしまうからなのです。

 

例えば、Aちゃんに推しの話をしていたとしましょう。自分はAちゃんに推しの魅力を思う存分語り、わかってくれたと思っても、Aちゃんにとっては魅力的ではない為あまり伝わってない、と言った感じですかね。(熱意は伝わるかもしれませんが)

 

これの面白いところは、「相手が親密な関係にある程、透明性の錯覚が生じやすい」という点です。

という事は、仲の良い友人や家族、恋人が相手の場合の方が透明性の錯覚が強く生じてしまいます。

 

それは何故?

…………というのを自分は卒論でやっていこうとしているのですが。

 

この「それは何故?」を自分は日々強く感じます。

自分は仲の良い友達は贔屓してしまう所があります。(良いのか悪いのかは置いておいて)

よく言えば面倒みが良いのでしょう。(多分)

なので、日頃から他人をよく見てはいますが、友達のそういう所は細かく見ていますし、言っていたこともなるべく覚えているようにしています。

友達が「今日ちょっと具合悪くて」とか言ってたらその日1日はわりとその事を気にしてその子と接してしまいます。

(具合悪いって言ってたし、大丈夫かな)とか(今日は無理させないようにしないと)とか。

別に見返りが欲しくて優しくするのではなく、思わずしてしまうのですが、心身共に疲れている時はこれが上手く出来ないのです。

そんな時に「今日なんかちょっと違うね」とか言われると凄くモヤモヤしてしまうのです。

いつも元気な訳ないだろ!!!人間だもの!!

とは思うのですが、相手にそれは伝わらないのです。

素直に「なんか心が疲れてて……」なんて言えればいいのですが、自分はそういう事を言えるタイプではないのです。

 

最近モヤモヤしたのは電話です。

LINEに不在着信が入っていたので折り返してみても、相手が電話中で出てくれませんでした。

かけてきたくせになんだよとは思いましたが、自分も出かけていて出られなかったのでとりあえず「家に帰ったらまたかけるね」と返信をして帰りました。

帰ってきて、「大丈夫そうならかけて!」と返信が来ていたので相手に電話をかけた所まだ通話中なのです。

先程のメッセージ的にもうかけてきても大丈夫だから、かけてきて!という意味だと思っていたのに……?とモヤモヤしました。

まァその後折り返しの電話が来たのですが頭にきたので無視しました。(おい)

直接的ではないのですが、怒った感じで「出れなかった」と返信を返しましたが伝わってないでしょうね。これが透明性の錯覚です。

その後相手から「もう寝る」と怒った感じで返信が来ててめちゃくちゃ胃が痛くなりました。ストレスを感じてますね。

 

透明性の錯覚は対話でのコミュニケーションのみではなく、メッセージなどでのやり取りでも発生するのです。

 

正直、これは大変疲れるのです。

 

だってこれ、極端に言ったら「相手に期待しすぎて、期待が外れた時の歪が大きすぎる」現象なんですよ。

仲が良くなると相手の行動、言語パターンが分かるようになりますよね。だからこうすれば相手は分かってくれるだろうな、という予測を自分の感情や物差しで行ってしまう所為で相手の行動や言語が予測と外れたものになると落胆してしまうのですよ。

 

めんどくさい。

 

他人に期待しないで生きられればわりと楽になるのです。他人の所為で落ち込む事が減るのです。モヤモヤしなくて済むのです。

 

でもそれが出来ないのが人間なのです。

面倒臭い事極まりない。

 

確かに誕生日に友達や恋人からのプレゼントやサプライズを期待したりしますよね。

(自分は恋人もサプライズをしてくれるような友達もいませんが)

きっと期待を最小限に抑えられればいいのでしょうね。

その方法を模索中ではありますが……

 

 

話を戻しまして、透明性の錯覚が生じる理由を多数上げましたが、あともう1つある気がします。

 

それは、所謂「言わなくても分かるでしょ」ってやつだと思います。

 

仲が良いからと「信頼」して「言わない」のです。

仲が良いからと「思い込んで」「言わない」のです。

仲が良いから「大丈夫」だと思って「言わない」のです。

(こう文面にするとヤバそうな事案みたいですね。)

 

はじめのAちゃんの例を再び出します。

Aちゃんが推しの話を聞いた後、「悪いけどあんまり魅力的に感じないんだよな」と素直に言ったとしましょう。(これで相手の機嫌が悪くなる可能性もありますが)それなら…とAちゃんの好みを聞いて、この人ならハマりそうじゃない?とか上手くやればいいのです。逆にAちゃんと仲がいいのだから「Aちゃんはこういう子が好きそうだね」と言ってあげてもいいでしょうね。

 

電話の場合なら、きちんと「はじめに出られなかったのは悪かったけど、大丈夫そうだからかけたのに」と、自分の憤慨した気持ちを素直に言えば良かったのです。(反省)

 

最近聞いてる曲の歌詞に

 

「誰かの事想ってみても
交わせない言葉が多過ぎて
両の手広げて待ってても
風が吹き逃げてゆく」

 

とあるのですが、その通りですね。

コミュニケーションツールがどれだけ発展しても、他人とのコミュニケーションは難しいものです。

更に、相手が「透明性の錯覚」なんてものを常に意識してる訳ないのです。自分も無理。

だからモヤモヤするし、相手とすれ違ってしまうのでしょうね。

 

まァ今回はこの辺で。

最後まで御高覧していただきありがとうございます。

 

今回のエンディングテーマ:エリカ/あめのむらくもP

(気持ち的には)